{ * Script[inc] *}

フォルクスワーゲンの申し立てを却下 EU裁判所がスズキの主張を支持

その他

(2012/03/24)

欧州連合(EU)の欧州第一裁判所は3月21日、スズキの小型車「スイフトGTi(日本では”スズキカルタス”として販売)」の名称を欧州で使用する事を巡ってフォルクスワーゲンとの間に申し立てられていた訴訟問題で、フォルクスワーゲンの申し立てを却下し、スズキの「GTi」使用を認め、欧州で今後も使用していくことが出来るとの判決を下した。
スズキは2003年10月に「スイフトGTi」の名称使用をEUの商標意匠庁へ申請を行い、使用を認める許可を受けていた。
フォルクスワーゲンではこの時すでに「GTI」の商標を保持していて、『ゴルフ』や『ポロ』に使用していため消費者の混乱を招く恐れがあると主張し、スズキの名称使用差し止めを求めて提訴していた。
同裁判所は、申し立て却下の理由として、「見た目や音・概念が類似していても、スイフトという名称によって区別されるとしたEU商標意匠庁の判断を支持した」と言う事と、「この「GTI」の3文字は、過去にもローバー・日産・三菱・プジョー・トヨタなども使用しており、一般的な名称である事から、フォルクスワーゲンの「GTI」とスズキの「GTi」を消費者が混同する事はない」という結論に至った、と言う事だった。
フォルクスワーゲン広報は、裁判所の判断を検討するとともに、欧州司法裁判所(ECJ)に上訴する可能性があるとコメントしている。
スズキからはいまだコメントの発表はない。
また、両社は現在、資本提携の解消を巡って係争中である。



過去のニュース記事