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モータースポーツ情報
(2012/06/18)穏やかな天候に恵まれた今年のル・マン24時間レースの決勝日。午後3時のゴールを前にやや薄曇りになったが、今年も多くのドラマを次々と演出する展開を見せた。
トヨタが去ったレースのトップ争いはアウディの独壇場になった。しかし、安泰のまま周回数を重ねたわけではなく、それぞれが個々の試練を体験し、それによってポジション争いがときに熾烈なものとなった。
まずは1号車と2号車によるトップ争い。ルーティンのピットインを行うたびにトップの座を分け合ってきた2台だったが、終始追い上げモードだった2号車が正午過ぎにクラッシュ! しかし見事なチームワークで修復を済ませると、再びトップを猛追。トップとの差は開いたが、2位死守を目指し、周回を重ねた。
トップ1号車も周回遅れの車両を抜く際にコースアウトしたり、ピットロードに戻る手前でスピンをするなど、ひやりとする場面を幾度となく経験。どの4台のアウディそれぞれが大なり小なりのハプニングに見舞われ、薄氷を踏む思いでレースを続けてきた。
結果的には、序盤からアドバンテージをもってレースを重ねてきた1号車が2連勝を達成。これにチーム内のベテラン勢である2号車が2位に続き、アウディが投入したディーゼルエンジンのハイブリッドカーが1-2フィニッシュを達成。これに4号車のディーゼルエンジン車が続き、長くハードな24時間の戦いが幕を下ろした。
ル・マン24時間耐久レース 決勝結果(トップ3)
1.No.1 アウディR18 e-tron クアトロ(ファスラー/ロッテラー/トレルイエ組)378L 24:01'16.128
2.No.2 アウディR18 e-tron クアトロ(カペロ/クリステンセン/マクニッシュ組)377L 24:01'16.256
3.No.4 アウディR18 ウルトラ(ボナノミ/ジャービス/ロッケンフェラー組)375L 24:01'18.989
記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA