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モータースポーツ情報
(2012/08/25)3ヶ月ぶりのスーパー耐久、真夏の岡山で開催!
5月中旬、宮城・スポーツランドSUGOで第3戦が開催されて以来、およそ3ヶ月ぶりの一戦を迎えるスーパー耐久シリーズ。第4戦の戦いは、8月25-26日、「スーパー耐久&F3レースin岡山」と称して晴れの国、岡山国際サーキットを舞台に繰り広げられる。このサーキットはかつてF1GPを開催した歴史ある場所であり、テクニカルコースとしても知られる。暦の上では、秋を迎えた日本だが、まだまだレースウィークは残暑厳しい天気になりそう。それだけに、久々のレース、3時間をいかにミスなく戦うかが、大きなポイントとなるだろう。
■トップクラスの一部は「海外遠征」へ
今シーズン新たに設立されたGT3クラスだが、これまでの3戦ですべて勝利してきたPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3は、この岡山戦を欠席する。というのも、マレーシア・セパンインターナショナルサーキットで開催されるマレーシア12時間レースに参戦するため。実は、今シーズンのスーパー耐久のレギュレーションにおいて、GT3クラスの車両は岡山もしくはセパンでの12時間レースのどちらに参戦しても第4戦に出走したと認められる。このため、チームのホームベースがマレーシアになるPETRONAS SYNTIUMチームは、迷うことなくセパンでの一戦に参戦することに。現在、日本のレースシーンにおいて3台しかないメルセデスSLS AMG GT3(うち1台はSUPER GTに参戦中)の勇姿を岡山で見ようと思っていたレースファンには残念なニュースだが、そのかわりに、別のGT3車両によるトップ争いに期待していただきたい。
■各クラスの攻防戦はいかに?
PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3の欠場により、GT3クラスのエントリー台数は2台と寂しい限りだが、その分、文字通りガチンコ勝負になる可能性が高い。1台はBMW Z4、そしてもう1台は前回のSUGOでお披露目の走行に留まった日産GT-Rがともに初優勝をかけて戦いに挑む。実績あるZ4と、SUPER GTでも勢いに乗るGT-Rだけに、岡山でもホットな戦いになることだろう。
一方、過去3戦すべてウィナーが異なるST-1クラス。連勝を果たすチームが出れば、今シーズンのクラスチャンピオン獲得の権利を確実に引き寄せることが可能。もちろん、未勝利のチームがチャンピオン争いに加わることになるかもしれない。いずれにせよ、筋書きないドラマが待ち受けている。
ST-2はニューカマー、ニューマシンが顔を揃えている。ラリードライバーとしておなじみの新井敏広選手らは、スバル・インプレッサSTIにて参戦。そして、三菱・ランサーエボIXが台頭する中、エボXを投入するのは、C-WEST LABS。青木孝行・山田英二・尾本直史のトリオ名を聞いてピンとくる人はかなりのS耐通。実力派ドライバーが駆るニューマシンでの初勝利、というドラマチックなシーンが誕生するかもしれない。
■ついに、あのクルマがデビュー!
ST-4クラスのエントリーリストに目をやると、ナント!ついにあのクルマが参戦する。あのクルマとは、TOYOTA86。ベテラン影山正彦と若手ドライバー蒲生尚弥のふたりが「GAZOO Racing TOYOTA86」のデビューレースのステアリングを握る。ホンダのインテグラ、S2000などが台頭するこのクラスの「新参者」がどんな走りを披露するか、楽しみだ。
久々のスーパー耐久、この岡山戦がシリーズ後半戦の初戦になるだけに、ターニングポイントとなることは間違いない。なお、レースウィーク中は全日本選手権F3レースの第9・10戦も併催される。ツーリングカーとフォーミュラマシンによるタイプの異なるレースに興じて欲しい。
■主なスケジュール
・8月25日(土)
09:30-09:40 F3第9戦予選
09:50-10:00 F3第10戦予選
11:35-12:25 ピットウォーク
13:00-14:50 スーパー耐久予選
13:00-13:15 GT3、ST1・2・3_Aドライバー
13:15-15:30 ST4・5_Aドライバー
13:45-14:00 GT3、ST1・2・3_Bドライバー
14:00-14:15 ST4・5_Bドライバー
14:30-14:50 全クラス_Cドライバー
15:25- F3第9戦決勝 18L
・8月26日(日)
08:30-09:00 スーパー耐久フリー走行
10:35- F3第10戦決勝 25L
11:40-12:35 ピットウォーク
13:20- スーパー耐久決勝 3時間
記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA